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アラフォーお父さんのゲーマー塾!

PCのレトロゲーム、ファミコンから今に至るまでひたすらゲーマーであり続けたアラフォーお父さんの日々を語るゲーム批評・レビューです!

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【クソゲーとわたし】ポピュラス/スーパーファミコン(スーパーファミコン出る出る詐欺の悲劇)  

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ポピュラスといえば、神になって地上を改変したり民に命令したりハルマゲドン起こしたりするといった、クソゲーならぬ「神ゲー」だ(苦笑)

ただ、このゲームのクソぶりを話す前に、スーパーファミコンへの想いを語らなければならない。
そうでないと、ポピュラスへの恨みは伝わらないからだw


■本当にあったスーパーファミコン出る出る詐欺


巷で有名な「スーパーファミコン出る出る詐欺」というのがある。
で、リアルタイムで経験した者にとって正に正真正銘の事実であった。

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はじめて「スーパーファミコンの発売」という記事を見かけたのがうろ覚えだが、1987,8年だった気がする。もしかしたらもっと前かもしれない。
スペックはなんと16ビット(ファミコンは8ビット)で32000色表示(ファミコンは52色)、サウンドはPCM音源8音(ファミコンはPSG3音)CPUの単純計算でもファミコンの512倍の処理速度を誇る、というなんとも夢のあるマシン・・・という話しだった。

ファミマガあたりでも度々「スーファミ出る出る記事」が掲載され、その度にまだかまだかと胸をわくわくさせていたものだった。

POINT:「スーパーファミコン出る出る詐欺」とは、先行していたメガドライブやPCエンジンの次世代期の購入を踏みとどませる為に「スーファミがもうすぐ出るからそれまでファミコンで我慢してね」というメーカーの意図的なビジネス戦略の事。
これが今、詐欺と感じるのは、発表から発売迄待たされてる期間がゆうに2年間はあり、もうすぐ出ると信じていたユーザーをことごとく裏切ったことによる。しかしそれでも後発のスーファミが次世代期の中でも天下を取れたのは当時がバブル景気だったから、という時代背景もあるのだろう!?



■X68000を彷彿させるマシンスペックに期待をしていた


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ファミコンユーザーにとってそのスペックは本当に期待のできるものであり、当時、数々の業務用ゲームをハイクォリティで移植し続けてきた最高のPCマシンであったX68000に匹敵するものだった。ある部分では超えていたと言ってもいい。
つまり、もう少しの辛抱でX68000クォリティのゲームが家庭用ゲーム機でできる・・・そういう多大な期待が込められていたのだ。

しかし、待てど待てど・・・いつまで経っても出る気配はなく、任天堂以外のハードの、メガドライブやPCエンジン等のハイスペック機種が先行していたはいいが、肝心のスーパーファミコンがまったく出る気配がない!!
メガドライブなんて、X68000と同じCPUとか唄っていたわりに、ヘボイゲームばっかり出していたので期待外れもいいとこだったしね。


■時代は平成に・・・そしてスーファミが出ないまま、大人になってしまった


で、実際に発売されたのは1990年末頃の話しで・・・その時自分の年齢は、悲しいかな18〜19歳になってしまっていたのだ(苦笑
高校時代にスーパーファミコンを遊べる、という悲願は叶わなかったのだ、これがどれほど悲しいことかの説明は省略しようw

POINT:高校時代に叶える夢の3つ「単車に乗る」「彼女をつくる」「スーパーファミコンを手に入れる」が3種の神器と考え努力していたが、スーファミだけが叶えられなかったのだ!


■ようやく発売したものの、どこにも売っちゃいないよ、なにそれ!?


発売したらしたで、今度は「どこにも売ってない」という現象! アホか!
当時はまだネットもなかったので、ある意味口コミで「誰々が何処何処で買った」・・・という情報が便りな時代であり、その情報を聞きつけるたびに、デパートやおもちゃ屋を飛び回ったのが、言うまでもなく時すでに遅しの売り切れ状態・・・。

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シャープのスーファミ一体型テレビなら買える!という情報もあったのだが、値段は10万を超える・・・ん〜、これではさすがに買えないぞ〜っていうか、そんなもんいるかっ!w

こんな調子が、2、3ヶ月続いていたなぁ・・・。

実際に、スーパーファミコンを購入できたのは、発売から3ヶ月〜半年ぐらい経ってたような気がする。


■スーファミ本体との同時購入が「ポピュラス」だった


本体は25,000円もするわけだから、同時に買えるゲームなんてせいぜい1本だ。
ローンチタイトルである「スーパーマリオワールド」などには目もくれず、前から気になっていた「ポピュラス」を迷わずに選択した!

どうしてこれを選択したか・・・それは、これまでのゲームにはない、斬新な世界観、ゲーム性、日本のゲームにはない未知の魅力を多大に感じていたからだ。

早速家に帰ってプレイしてみたはいいが・・・


■やることなすことつまらないゲーム


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オープニング画面にどうもときめきがないし、グラフィックはファミコンに毛が生えた程度・・・!?

ゲームの解説やクソさは長くなるので省略するが、それでも「面白いはずだ」と、信じてプレイするのに努力した。
しかし、その努力も実らず結果は散々・・・もう、やることなすことつまらない。なんの感激もない展開。

オレの待ち望んだスーパーファミコンが初回プレイがこの「ポピュラス」であったことに、言葉にできない怒りを通り越して、無心に・・・いわゆる禅の境地というやつだ。そういう心境でないととてもこの状況を乗り越えられそうも無かったのだ。

総プレイ時間、何時間ぐらいかな? もうそんなことは覚えちゃいない。
けっきょくすることと言えば神ゲージ貯まったら、すぐハルマゲドン選択して、めちゃくちゃにして終わり、という世紀末プレイしかしなかった気がする(苦笑

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この無念を晴らす為に、しばらくしてお金貯めてからデパートに言って「F-ZERO」を買ってきた・・・
これは楽しかったぞ! その後、グラディウス3も購入した。

POINT:ポピュラスは売るにも売れずゴミとなった・・・当時、ファミコン中古屋はそれほど出回っていなかったからね。


■スーパーファミコンの恩恵を得るには「アクトレイザー」まで待たねばならなかった


本当の意味でスーパーファミコンの恩恵とも言えるゲームを体験するには、その数ヶ月後「アクトレイザー」の購入まで待たねばならなかった・・・。
これは自分ゲーム史に残る傑作である、皮肉にもポピュラス同様、神となり民を導くクリエイションモードも搭載していたが、面白さが段違い。グラフィックもサウンドも秀逸の出来であった。


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F-ZEROF-ZERO
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グラディウス3グラディウス3
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アクトレイザーアクトレイザー
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クソゲーとわたし:最も期待を裏切られたゲーム「いきなりミュージシャン」ファミコン 東京書籍  

あまりの期待度に、なけなしのこづかいを叩いて定価で買いました。
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■「いきなりミュージシャン」になれると言われりゃそりゃ買うでしょ!

どうしてこれが欲しかったのか・・・それは言うまでもなく「ミュージシャン」になりたかったからに他ありません。
なんてってたって「いきなり」なれるってわけですから、少しでも音楽を志したいと思う輩には注目の的だったに違いありません。

他にこれを買いたくなった理由としては、当時まだ「ゲームミュージック」というジャンルが確立されておらず、「気になっている曲」は「ゲーム内でしか聞けない」のが普通でした。
なので例えば「ゼルダの伝説」でいえばOPを流しっぱなしにするなど、ラジカセで録音するなどして、アナログなことをしながら聞いていたわけですね。

前回のレビューに「スペースハリアー」に対する情熱を書きましたが、あのBGMをどうしても聞きたかったのです。
しかし、まだミュージックCDなどもなく、「ゲームセンターのゲームプレイ時」にしかあのメインテーマは聞けなかったです。
スペハリはゲーム内容はもちろんのこと、またやりたくなる「BGM」の存在があったのも大きいでしょう。

そんな思いの最中、この「いきなりミュージシャン」は登場しました。

「ミュージシャン」なら、「自分の好きな曲を思い通りに弾ける!」「いつでも好きな時に聞ける!」ってなわけで、スペハリの思いをこのソフトで解消しようという衝動が体中を駆け巡ったのです。

(中略)

で、買いましたよ。それも定価、発売日に!w 

家帰って、速攻使ってみましたよ!

■そして希望は絶望に、情熱は後悔に・・・「いきなりそれはやってきた!」
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よく考えてもみてください。

どうして、十次キーでピアノを弾けるんですか! 弾けるわけないでしょ!

例えばドレミと引くには、十字キーを押しながらAボタンを順に押していくという感じ、他のボタンなどを押すと2つか3つ鍵盤とばして弾ける、という風な異質な操作感です。

コードを引くとか、左手を使うという発想はこのソフトにはまったく存在しないのです。

辛うじて、それっぽいのが、いくつかあるチープな音源(フルート、バイオリン、ピアノ、トランペットのみだった気が)、といってもファミコンですからPSGです。
PSGってのはつまるところピコピコ音を3音までならせる機能です。
これ使って演奏している人なんてそもそもいません。

初めから用意されているチンケなリズムを鳴らしながら好きな音源を選び、鍵盤をがちゃがちゃ十次キーで動かしていると、なんとなくそれっぽく聞こえないことはないです。
たぶん、この伴奏モードだとキー(音程)が設定されていて不協和音を出せないようになっているんだと思います。
(オリジナル伴奏というのは作れません、あくまでメロディのみです)

これがまた最高につまらない〜!

■「5秒ももたない演奏・・・というか操作感!」

これらの仕様のせいか、目的の演目であったスペハリのBGMは、わずか5秒も再現することすらままなりませんでした。
伴奏作れないんだから、再現などはじめから不可能だったのです。
その上演奏したところで、このソフトには録音機能もありません。(電源を切れば消える)
BGMとして機能させるには「弾き続ける」しかないのです! でも弾けない・・・とうこのジレンマ(笑

よくこんなもの買ったなぁ〜と思いますね、本当に!
人に持ってるって言えないソフトでしたね、言っても貸してと言われないでしょうがw

そもそもコンセプトは「即興演奏」であったようです。
曲を考えて作るとか、真面目に演奏というのを期待した方がバカだったのですね。

(その後オトッキーという、音楽関連のゲームが出ましたが、もうダマされませんでしたw)

まぁ人生的な大局観でいうと、このトラウマによって思春期以降の音楽の趣味をその後構築する原因となった可能性は否定できません。
今では、ギター、ピアノ、シーケンサー等全部使いこなすまでになり、20代はバンド活動までしてプロ目指してました!
それもこの「いきなりミュージシャン」のお陰だったのかもしれません、ということにしておきましょうかねw(苦笑

クソゲーというより、人生の汚点ソフトであったことは間違いないです!

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